１９４７（昭和２２）年　福井県勝山市生まれ

沖縄科学技術大学院大学 教授

学歴・職歴

１９７２（昭和４７）年３月　　大阪大学理学部卒業

１９７７（昭和５２）年３月　　大阪大学大学院理学研究科博士課程修了、理学博士

１９７７（昭和５２）年４月　　大阪大学微生物病研究所、研究生

１９７７（昭和５２）年９月　　アメリカ合衆国、ＮＩＨ、癌研究所、研究員

１９８０（昭和５５）年９月　　東京大学医科学研究所、助手

１９８６（昭和６１）年４月　　東京大学医科学研究所、助教授

１９９１（平成３）年１１月　　東京大学医科学研究所、教授（～２０１２年３月）

２００３（平成１５）年４月　　東京大学医科学研究所、所長併任（～２００７年３月）

２００５（平成１７）年１０月　日本学術会議会員併任（～２０１１年９月）

２００９（平成２１）年５月　　日本科学技術振興機構プログラムオフィサー併任

２０１１（平成２３）年４月　　沖縄科学技術研究基盤整備機構代表研究者兼務

２０１１（平成２３）年１０月　日本学術会議連携会員

２０１２（平成２４）年１月　　日本科学技術研究機構研究ＣＲＥＳＴ研究総括併任

２０１２（平成２４）年４月　　沖縄科学技術大学院大学教授、現在に至る

専門分野

癌の分子生物学（細胞増殖の制御と細胞内シグナル伝達に関する研究）

主な所属学会

日本癌学会評議員、日本癌学会名誉会員、日本分子生物学会年会長（２００７（平成１９）年）、日本分子生物学会評議員、日本分子生物学会会員、米国細胞生物学会会員

主な受賞

１９８４（昭和５９）年　　日本癌学会奨励賞

１９８７（昭和６２）年　　高松宮妃癌研究基金学術賞

１９９０（平成２）年　　　朝日賞

２００２（平成１４）年　　高松宮妃癌研究基金学術助成受賞

２００７（平成１９）年　　ＮＩＨ　Fogarty Scholar（～２００９（平成２１）年）

２０１４（平成２６）年　　吉田富三賞

受賞理由

世界に先駆けてがん遺伝子erbＢの腫瘍形成能を明らかにし、その遺伝子配列を決定した。この発見は、がん遺伝子erbＢが成長因子受容体遺伝子に由来することを明らかにし、がんと正常が表裏にあることを示した。さらにc-erbＢ2を見いだし、その高発現がヒトがんの進展に関わることを見いだすなど、がんの分子標的治療開発への道を開いた。ＥrbＢファミリーやＳrcファミリーチロシンキナーゼによる細胞シグナル伝達を解析し、それらが細胞の増殖や機能制御に重要であることを示した。