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吉田富三賞
 

第9回 平成12年
小林博
(こばやしひろし)
略歴
1927年(昭和2年)札幌市に生れる。
1952年に北大医学部卒業。1年のインターンのあと北大医学部病理学教室で病理学の研鑽に励み、のちに米国国立癌研究所病理部に留学した。帰国後に新設の北大癌研の病理部門の助教授、次いで1965年教授に就任し当時の北大癌研(6部門)の創設とその発展に貢献した。北大教授在職26年の間、学生部長、評議員、癌研究施設長などを歴任した。 がん研究一筋に歩み、1981年から日本学術会議がん研究連絡委員、19914年から同会議がん・老化研究連絡委員を務め、また1981年財団法人札幌がんセミナーの設立に参加し、1990年には日本癌学会会長を務めた。
1991年に北大停年とともに北大名誉教授、札幌がんセミナー理事長に専任のほか、北海道医療大学教授、北海道医師会道民健康教育センター長を併任した。その間、財団日中医学交流センター顧問として日中医学交流に励み、また日本がん免疫外科研究会、日本がん転移研究会、日本がん予防研究会の発足に尽力した。最近はスリランカにおけう口腔がんの予防にも貢献している。
著書は専門書のほか、がんとの対話(春秋社)、楡との対話(北大図書刊行会)、大学とがんと私(北大図書刊行会)、がんの治療(岩波新書)、がんの予防・新版(岩波新書)、がんに挑むがんに学ぶ(岩波書店)などの啓発書も数多い。

主な受賞
1986年 「がん細胞の異物化」の研究業績で日本医師会医学賞を受賞
1990年 病理学の研究で紫綬褒章を受賞

財団法人浅川町吉田富三顕彰会 名誉評議員